羽毛ダニの駆除
我が家のくま@小桜♂。
迎えてすぐ消化管内真菌症(カビ)で死にかけました。
ショップで生後2ヶ月で迎えてから生後4ヶ月まで続くその闘病生活の間ずっと
つきまとっていたもの・・・・。それがこの羽毛ダニです(^^;)
羽毛ダニの発見方法と治療法の経験談です。羽軸ダニ・羽ジラミも治療方法は
同様です。鳥を診ることの出来る獣医師の指示に従い、駆除してください。
患畜
くま@小桜インコ♂ノーマル 生後2ヶ月〜4ヶ月の間取り憑かれていました。
羽毛ダニ
鳥の羽を主に食べるダニで、人への吸血などの害はありません。 ただし、ダニアレルギーの人はもちろんその原因となります。 鳥自体にも、羽がぼろっちくなるだけで大した被害はありませんが、こそばゆい ことはこそばゆいらしく、羽づくろいが増えたように思います。 通常だとそんなに爆発的に増殖はしないのですが、くまは病気で体力が落ちて いたので、一時期はものすごかったです。あまりに弱った状態だと実際にダニを 殺す殺虫成分よりも駆除剤に含まれる有機溶剤に耐えられないかもしれないと ・・・と言う配慮の元に病気治療中は先生と二人でカブカブ噛まれながらセロ テープでダニを貼り取って駆除していました。 いやもう大変でした。 もう羽軸沿いにたくさん張り付いてて、セロテープで取っても取ってもまだ沢山(涙) あまりに沢山取れてでも取りきれなくて・・・もういや〜って感じでした。 しかし主治医はダニのサンプル集めている先生が知り合いにいるとかで ・・・・そのセロテープを「くださいねぇ〜」とうれしげにしまい込んでいた。 先生・・・その後お役に立ったんでしょうか(笑) ちなみに、病気完治後、実際に薬剤で駆除に入った日には、すごく数が減っていました。 1枚の風切りに50匹以上付いていたものが1枚にせいぜい10匹程度。 やはり体力とダニの数は比例する模様です。そのことから考えると 沢山のダニに取り憑かれている個体は、ダニの治療の前にまず他に疾患が ないか十分に注意する必要があると思います。 また、羽毛ダニは全く持っていない鳥はほとんどいないそうです。大抵はヒナの 時に親から貰います。くまのように弱って大量発生さえしなければ、駆除する 必要もなく共存していくものだと考えてください。 1匹2匹見つけた程度なら、気にすることはありません。
発見方法
抜け羽根があったらまず風切り羽、尾羽などの裏側をジッと見て下さい。 羽軸周辺や羽毛の筋に沿って、しろいフケみたいなのがたまっていたら要注意! ようじでつついて動けばそれはダニです! 見つけたら、セロテープなどで採取してとりあえず獣医さんに行って何のダニか 診断してもらいましょう。(ダニの賞味期限は1日ぐらいです。あとは乾燥して 来ます(^^;))その間、人間も鳥と濃密な接触は避けること。羽毛ダニならまだ しも、ワクモやツノダニだったりなんかした日には、鳥が服の中にもぐったらかゆ くなったなんてハメになります。(私の友達がそうでした。) また、羽毛ダニがいる場合、ほとんど羽軸ダニ・羽ジラミもいるそうです。 小桜インコノーマルは羽がグレーなので羽毛ダニ・羽軸ダニは見つけやすいですが、 茶色い羽ジラミは見つけずらいです。 逆に白い羽の子は羽ジラミは見つけやすいそうですが、羽毛ダニ・羽軸ダニ は見つけづらいでしょうね(^-^;) 最近無性に羽づくろいが増えた、体力が落ちているなど気にかかる点があったら 抜け羽根だけでなく本体もチェックしてみると良いでしょう。 日向家では、最近ほとんどやりませんが高温保温が必要なぐらいの病気になると むんずと掴んで翼を広げてチェックします(^^;)まずは翼を広げて視診。特に羽と 羽が重なっている当たりが穴場です。気になるようだったらセロテープで羽軸周辺 をぐりぐりギョウ虫検査のように取ってみます(^^;)沢山いればくっつきます。 通常の羽                     沢山ダニの付いた状態の羽  
治療法
獣医師の元でダニ用の殺虫剤で、外用薬を羽に塗布します。 羽毛ダニ・羽軸ダニ・羽ジラミなどは体液を吸わないので外用薬で駆除するそうです。 角ダニ・ワクモなどは体液を吸うので内服薬を2週間事に3回程度(度合いによる) 飲ませるそうです。ちなみに、外用・内用共に卵には効かないので、ダニの孵化周期で ある2週間ごとに投薬する必要があるそうです。
経過
くまは幸い1回の薬剤塗布でほとんど駆除できました。 ただ、あまりに凄かったために念のため2回目の薬剤塗布をし、 治療完了となりました。あれから3年以上過ぎましたが、 くまがまたダニまみれになることはありませんでした。 現在他に10羽の小桜・オカメがいますがこの子達では見たことがありません。 このまま2度と大量発生はみたくないなぁと思っています。
デンジャー
以下ダニ写真。苦手な方は見ないように〜
羽毛ダニ500倍の顕微鏡写真
当時くまにたかっていたぷりぷりのとれたて羽毛ダニの写真をご覧アレ(爆) 縮小したのでちと画像が暗いかな。 羽毛ダニ1 リアルにセロテープにくっついているのがわかります。背中側ね。 羽毛ダニ2 ダニのハラ側。足の生え方が見えますな。 羽毛ダニ3 うわー、刺さないのわかってても見るだけでかゆいっ 以上ダニの経験談でした。

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