自宅に巣作りしたムクドリ夫妻の雛が、壁の隙間に転落!?
雛の救助と保護、そして親鳥に続けて世話をして貰えるようにとった作戦。
すっかり巻き込まれてしまったムクドリ子育て日記です。

■プロローグ
■2010/5/22ムク雛救出大作戦その1
■2010/5/23ムク雛救出大作戦その2
■2010/5/24親鳥おびき寄せ大作戦
■2010/5/25カラス対策大作戦
■2010/5/26親鳥おびき寄せ大作戦最終形
■2010/5/27巣立ち大作戦その1
■2010/5/28巣立ち大作戦その2
■2010/5/30その後
■データ集


5/25カラス対策大作戦・父ムクドリの試練   
やっぱり狙ってました。ハシブトカラスが窓を覗いています。

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今朝もちゃんと4時半ぐらいに親鳥が来て、大きな声で雛を呼びます。
その声に起こされて慌てて窓を開けると、ゲーゲー威嚇鳴きされましたが・・・ささっと人間が隠れると
4時50分ぐらいから給餌が始まりました。

今日は親鳥に任せて寝よう!と、窓を開けたあとはお布団に潜り込んでぐーぐー寝ていたら、親鳥が
最上級の警戒音「ケンケン」鳴きで威嚇していたのであわてて飛び起きて窓に飛びつくと
目の前の電線にずどーんとハシブトガラスさんがいました。
親鳥たちはもの凄いケンケン鳴きで怒ってカラスにモビングしています。

昨日、ハシブトカラスもヒナの存在に気がついていると書きましたが、気がついてる処じゃありません。
しっかりばっちり狙ってます。確実に狙ってます。
ただ、こうやって人間が出てくるかもしれないからと用心して様子を見ていたようです。
ヒナ達は親鳥の警戒音を聞いて、必死に伏せってます。

とりあえず窓から私が飛び出したことで、一旦カラスを追い払うことは出来ましたが、現状の開窓サイズだと
確実にカラスも入れます。少しずつ狭くしていこうと考えていたのですが、そんなことも言ってられなくなり
ました。

40cmほど開けていた窓を一気に20cmまで詰めます。

またもや試練です。この幅で親鳥たちは給餌に来てくれるでしょうか。
うちの窓は磨りガラスのため、閉めると中は見えなくなってしまいます。カラス対策で電線からは完全に
ヒナが見えません。しかし、雛の声は聞こえるはずですしここに雛がいるのは理解しているはずです。

がんばれムク親!

 

ただ、まだカラス追い回してるようで・・・戻ってこないんですけどね。


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その後。
戻ってきた父鳥は、狭くなった間口に警戒しつつも、やはり雛の声に惹かれて給餌しに来てくれました。

その様子を確認しながら父鳥が餌とりに行くごとに少しずつ窓をつめる作業を続け、13時過ぎには
なんとか開口部幅を9cmにまで狭めました。さらにカラスが飛び込みづらくなるように上半分は何かで
塞いだ方が良いと思い・・・「ペイズリー柄の緑のバンタナ」で、窓の上部分を塞いだら・・・・
思いっきり怖かったようです。
ずーーーーーーーーーっと父鳥がゲーゲー鳴きで警戒しっぱなしで入ってきてくれなかったため、
窓に近い感じ・・・と言うことで白のトレーシングペーパーを貼りかえたらOKが出ました。
色々と難しい。

その後も地味に窓の開け幅を詰めつづけ・・・結局14時過ぎには横9×縦20cmまで入り口を小さくする
ことに成功しました。
雛を狙っているハシブトカラスさんはとても大きい個体なので、このサイズならたとえ窓の縁で翼を
たたんでからでも入ってこられません。そして頭の良い個体なので中に人間が居るかもしれない室内に
体当たりで飛び込むマネもしないはずです。

しかし、詰めるたびに警戒するけど15分程度で雛の声に負けて室内に入って来る父鳥の方が凄いですね・・・。
雛が居る。呼んでいる。ただそれだけで危険かもしれない室内に飛び込んでくる根性と愛情には脱帽です。


雛が父鳥に餌を貰う動画↓





ちなみに、通常ムクドリは夫婦で給餌しますが、母鳥はトラウマになったのか、その後入ってきません。
目の前の電線で見張り番をすることにしたようです。見張りをする母鳥↓




15時過ぎ。
もうびったり付いてなくても大丈夫かな??とお買い物に行ってきました。
戻ってきたらうちの向かい側の電信柱の上で怪しい動きをしているハシブトカラスさんが・・・・。
慌てて双眼鏡で確認すると、なんか雛を咥えてるぅぅぅぅぅぅ(T▲T)

一瞬思いっきりうちのムク雛かとビビリましたが・・・。うちのより小さい子で、向こう5.6件先の
家の前で別のムクドリ夫婦が大騒ぎしているので、そちらの雛を襲ったようです。
頭の良いハシブトガラスさんは・・・近所の野鳥の巣をチェックしていて、自分の子どもが食べやすい
サイズの雛が居る巣を襲っている模様・・・・。
「かえしてちょうだいっ!!」と叫んでみたのですが、こちらを一瞥すると「やるわけないでしょ」と
いわんばかりに持っていたムク雛を屋根に打ち付けてトドメをさし、咥えたまま自分の巣のある方へ
飛んでいきました・・・。
喉袋も膨らんでいたので、多分1羽だけじゃなく2.3羽捕ったと思われます。
このハシブトカラスさんも子育て中だから仕方ないんですけどね。

そして、そのやりとりの後うちの雛を確認しましたが、うちのムク雛は無事でした。
親鳥が作った巣で食べられちゃったら親鳥の責任だけど・・・。私が作った仮巣で被害にあったら、
やっぱり申し訳ないですからね・・・。



16時過ぎ。
そして、さっきの事もあったのでさらにつめつめして、現在開口部は9×12cmほどになりました。
父鳥は警戒しつつも飛び込んできてくれました。



そして、この日も18時半頃に給餌が終了。親鳥が来なくなったので、この「ハシブトカラス
は絶対に入ってこられないサイズ」で、テープ張りまくってがっちり入り口を固定しました。
でも、磨りガラスの窓を固定してしまうと、親鳥から雛が見えないことと、親鳥の恐怖心も
そそるのか、餌やり頻度が落ちてしまいました。なのでちょっと改良?してから寝ました。



5/25のひなっぴたち。親に教わったのか人が来ると写真のように伏せるようになりました。 
結構水っぽい糞なので、ティッシュだけだとびちゃびちゃになってしまうため、巣草を追加しました。
こうすると、ぺっちゃりティッシュは雛に触れないで済みます。巣材が濡れると体温も奪ってしまうので
要注意です。

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■体重記録
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日付
5/25.19時55g66g67g
→続きます。


5/26親鳥おびき寄せ大作戦最終形へ  



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